今回は僕が真剣に不労所得だけで生活できないか考え、徹底的に調べ上げたときの話をします。
調査の結果、本当にいろんなことがわかりました。
僕と同じく不労所得を得たいと思っている人。
もう働きたくない、仕事を辞めたいと思っている人。
節約したいが、なかなかできないという人。
上記に当てはまった人は、ぜひこの記事を読んでください。
お金や仕事について考え方が変わりますよ。
目次
キッカケは幸せになりたいと思ったから
断捨離をして気持ちが前向きになり行動力が上がった僕は、これからの人生どのように生きていこうかと、物思いにふけっていた。
とにかく真剣に幸せになりたいと思っていた。
「幸せ」という言葉を聞いて、いつも頭によぎる諺(ことわざ)がある。
「一日だけ幸せでいたいならば、床屋に行け。 一週間だけ幸せでいたいなら、車を買え。 一ヶ月だけ幸せでいたいなら、結婚しろ。 一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。 一生幸せでいたいなら、正直でいることだ」
まず、結婚を夢見る僕からすると、「え!?結婚って1か月しか幸せを感じることができないのか!?」という衝撃的な諺(ことわざ)なのだが、今回は最後の行にある言葉に注目したい。
「一生幸せでいたいなら、正直でいることだ」
僕はこの言葉の意味を「一生幸せでいたいなら、自分の気持ちに正直に生きることだ」と捉えている。
自分の正直な気持ちってなんなんだろう・・・?
どのような生き方が自分は幸せだと思うのだろう・・・?
長い間、世間一般の常識、幸せの基準みたいなものにさらされていたので、今自分が考えている幸せの形というのが、本当に自分が考える幸せの形なのか、確信が持てなかった。
そこで、僕は幸せについて色々と調べることにした。
時間が無ければ、全ては宝の持ち腐れ
結論から言わせてもらうと、幸せの条件は2つある。
この2つがそろって、はじめて幸せになれると僕は考える。
どちらか一方だけでは幸せにはなれない。
その幸せの条件というのが、まず必要最低限の衣食住を確保すること。
そして自由にできる時間がどれくらいあるかだと僕は考える。
最低限の衣食住を確保することについては異論ないと思う。
問題は自由にできる時間だ。
断捨離前の僕はどうもこの自由にできる時間を軽んじていたように思う。
自由にできる時間を犠牲にして、衣食住の質をもっと上げようと必死になっていた。
どれだけ高価な服を持っていてもオシャレを楽しむ時間がなければ意味がない。
どれだけ贅沢な料理を食べることができても味わう時間が無く、掻き込むように食べるのであれば意味はない。
どれだけ豪華な一軒家を持っていても、家に帰る時間がなければ意味がない。
そう、時間が無ければ、全ては宝の持ち腐れなのである。
よくよく考えてみれば当然のことなのだが、TVや雑誌・街中の広告に踊られ、気付くことができなかった。
こうして時間の大切さを知った僕は、今度はもっと自分の時間を確保する方法はないかと模索するようになる。
まず、目に留まったのが、労働時間である。
僕は会社員だ。
朝8時に出社し、夕方の5時に退社したとしても1日9時間は拘束される。
1日のうち最も時間を割いている、この労働時間をなんとかできないものかと真剣に考えた。
そんなときに、出会ったのが「不労所得」という言葉だった。
以前は、不労所得なんてものは全く現実味のないもの。
確かに不労所得で生活している人間も、世の中のごく一部だが存在しているかもしれない。
しかし、自分の生きる世界とは全く別の世界の話だと思っていた。
だが、今回は違う。
自分の幸せのために、不労所得を得る方法をガチで調べることにした。
不労所得の王道、不動産投資をやってみようと思った!が、しかし・・・
一般のサラリーマンが手を出せるのは、賃貸業になる。
家を買い、それを誰かに貸すことで、家賃収入を得る方法である。
これには主に2つのやり方がある。
一つは住宅ローンを組み、新築の家を買い、貸し出すパターン。
もう一つは中古の格安物件を現金で買い、リノベーションして貸し出すパターン。
では一つ目の住宅ローンを組むパターンから見てみよう。
住宅ローンを組む場合、ローンの返済が問題になる。
入居者が居れば、入居者から貰う家賃でローンの返済ができる。
例えば、ローンの支払いが毎月5万円とする。
家賃を6万円に設定しておく。
これで入居者が決まれば、家賃の6万円から、住宅ローンの5万円を支払い、残りの1万円は不労所得ということになる。
しかし、入居者が決まらない場合、ローンは全額自分で支払わなければならなくなり、一気に生活が苦しくなる。
となれば、家賃をさらに低く設定しなおすか、それでも入居者が決まらず、ローンの支払いで生活がままならないとなれば、家を売却しなければならなくなる。
当然売却時の金額は、家を購入したときよりも安くなるので借金が残るということになる。
最悪の場合、自己破産という結果も待っている。
住宅ローンを組んで賃貸業を行う場合、借金からのスタートというのが、一番の問題だと僕は考える。
いくら勉強をして、情報収集をして、勝算があると判断できたとしても、実際にはやってみなければ、結果はわからないわけで、未経験者が借金からスタートして手を出すのは危険すぎると僕は思った。
ではもう一つの格安の中古物件を現金で買う方法はどうだろうか。
中古物件で問題になってくるのは、リノベーションと耐震補強工事をしなければならないということだ。
格安の中古物件なので、当然見た目はボロボロで、そのままでは入居者は決まらない。
なので、リノベーションをする必要がある。
家の見た目をキレイにする工事を工務店に頼むことになるわけだが、この工務店選びが第一関門となる。
良い工務店を見つけることができるかどうか。
見積もりを取って、値段を見比べたり、話をしたりして工務店を選ぶことになるが、素人が工務店の良し悪しを判断するのは、難しいのが現実である。
工事費が安ければ、それなりの出来栄えだろうし、工事費が高いからといって、工事の質がいいかというと、そうではなく、ボったくられている可能性もある。
いろんな工務店と付き合ってみて、はじめてわかってくるものなので、どうしても経験が必要になってくる。
リノベーションにかかる費用だが、どこまでするかにもよるが、最低でも100万円くらいはかかる。
そして、重要なのが耐震補強工事だ。
建物の耐震強度が十分でない状態で、他人に家を貸し、地震で入居者が建物の下敷きになって死んだ場合、業務上過失致死傷で訴えられる可能性がある。
耐震補強工事の費用は、建物の状態にもよるが、平均で150万円ほどする。
リノベーションと耐震補強工事で最低でも250万円は必要になってくる。
今の僕だと貯金全額を使えば、1回だけチャレンジはできるが、失敗すれば、終了だ。
ただの平凡なサラリーマンの僕には不動産投資は敷居が高いと判断し断念した。
少額から始めることができる株式投資ならできるのでは!?
不動産投資の次に僕が目を付けたのが、株式投資だった。
株式投資の場合、20万円ほどあれば、十分始められるので、これならいけると思った。
株式投資で収入を得る方法には2つ種類がある。
一つは積極的に株を売買し、その差額で収益を得るキャピタルゲインという方法。
もう一つは株を保有することで得られる配当金で収益をえるインカムゲインという方法。
キャピタルゲインはハイリスク・ハイリターンの投資方法で、インカムゲインはローリスク・ローリターンの投資方法になる。
キャピタルゲインの理想は100円で買った株を200円で売ることだ。
この差額の100円が収益になる。
しかし、買った値段よりも高く売ることは、そう簡単ではない。
株価は常に変動している。
読みが外れ、100円で買った株が50円でしか売れなくなってしまうこともある。
キャピタルゲインは、大きな利益を得ることができるが、大きな損失を出してしまうこともあるのだ。
損失を出さないためには、株を購入した会社の動向やその業界の情報を集め続けて、常に株価を監視し、チャンスがあれば即座に行動を起こす必要がある。
プロの投資家でもキャピタルゲインを続けていると、最終的に損失のほうが大きくなると言われている。
となれば、僕のような素人の個人投資家はインカムゲインで収益を出すのが安全な方法だと言える。
インカムゲインでは、会社が上場廃止や倒産でもしない限り、配当金は発生する。
もちろん、業績が悪くなれば、配当金の金額は減ったりするが、大きな損失は発生しない。
会社が上場廃止や倒産しないかだけに注意しておけばよいので、キャピタルゲインで収益を上げることと比べると、労力は要らない。
株の配当金で月20万円の収入を得ることができるのか調べてみた
月収20万円は僕の給料と同じ額である。
これだけの収入があれば、生活していけるので、とりあえず株の配当金による不労所得で月20万円が可能かどうか調べることにした。
結論から言わせてもらうと、株の配当金だけで生活するのは不可能だった。
それでは理由を説明しよう。
株式投資初心者におすすめされる銘柄に、牛丼の吉野家がある。
オススメされる理由は、20万円以下という少額で株を持つことができ、株主優待が手厚いからである。
これから説明で使うデータは2016年12月頃のものだ。
吉野家の株は1株1593円で100株から購入が可能になる。
つまり、15万9300円の投資が必要になる。
株を購入すると、配当金と株主優待をもらうことができる。
吉野家の配当金は年に2000円。株主優待は年に6000円分の食事券(吉野家で使うことができる)になる。
この2000円の配当金を12で割って、ひと月当たりの金額を出すと、月166円の収入となる。
「およそ16万円投資して、月166円の収入かあ・・・」
「16万円がただの紙切れになリスクを背負ってこれかよ、きついな・・・」
この月166円を月20万円ほどにするには、1204倍の株を持つ必要がある。
計算すると、1億9179万7200円必要になる。
「待て待て待て、サラリーマンの生涯年収じゃねーか」
「これだけあれば、不動産投資ができるよ・・・」
「待てよ、株主優待の食事券があるじゃん、食事を三食吉野家の牛丼で済ませて食費を浮かせば、そんなにお金なくてもいけるんじゃね?」
計算した結果、それでも、4779万円分の株を持つ必要があるとわかった。
「4779万円・・・、無理でしょ」
株だけで生活するのは無理だとわかった。
だんだんと不労所得で生活するという夢が崩れていく中、僕は次の目標を見つけていた。
不労所得で、こずかい稼ぎくらいはできるんじゃないのか!?
不労所得で生活するのは、かなり難しいのはわかった。
しかしだ、それでは悲しすぎる。
せめて、こずかいくらいは稼がせてくれ!
ローリスク・ローリターンでいいじゃないか!
そこで見つけたのが、国債だった。
国債とは国が発行する債券のことだ。
国債を買うと、国から利息を支払ってもらえるという仕組みだ。
国債は元本保証されている。
もちろん、日本が破たんした場合は、その限りではないが、まあ、そのときは元本が保証されないどころの騒ぎではないので、まず心配する必要はないだろう。
ちなみに、国債の最低金利は0.05%となっている。
国債を100万円買えば、年に最低でも500円はもらえることになる。
ただ利息には、20%ほど税金が掛けられるので、実質手にできるのは、たった400円になる。
しかも、途中解約をすると手数料のようなものを引かれるので、利益を出そうと思ったら、最低でも3年間は国債を持っておかなければならない。
元本保証とはいえ、一生懸命働いて貯めた100万円で、たった400円かと思った次第であった。
ちなみに銀行の普通預金の場合、いつでもお金を下ろせるかわりに、金利0.001%だ。
100万円銀行に預けたら、年に10円くれる仕組みになっている。
不労所得を得るのは、ほんとうに難しいのだなと、つくづく思った僕であった。
不労所得なんて無かった
結局、振り返ってみると、どれもかなりの勉強や、情報収集など、やらなければならないことがたくさんある上に、当然のことながら、リスクを背負わなければならない。
成功法を確立するまでにかなりの時間とエネルギー(情熱)とお金の投資が必要になる。
ある程度成功法を確立できたとしても、リスクはゼロにはできない。
世の中の需要の変化や法改正、技術革新などで、築き上げたものが簡単に崩壊する可能性もある。
そして、時間とエネルギー(情熱)とお金を投資したからといって、必ず成功するわけではない。
成功を目指している途中、選択を誤れば、自己破産・人生終了ということにもなりかねない。
労働って結構割りが良いんじゃね?
不労所得を調べているうちに、ふと思ったことがある。
「労働って結構割りが良いんじゃね?」
僕の場合、給料を時給に換算すると、1500円ほどになる。
たった1時間拘束されるだけで、すぐに1500円ももらえてしまう。
仕事でミスをしたら、怒られはするが、よほど大きな問題でも起こさない限り、罰金などの金銭的なリスクは発生しない。
仕事が嫌で、不労所得を調べた結果、仕事のありがたさを知るという、なんとも皮肉な結果となってしまった。
節約はノーリスク・ハイリターンだった
不労所得を得ようとして気付いたことが、もう一つある。
それは節約の凄さだ。
ちょっとした無駄をなくすだけで、100円200円が簡単に手に入る。
そして、それが集まれば、最終的にひと月に何千円何万円という、お金を得ることができるのだ。
節約はノーリスクでできる上に、株や不動産投資のように、難しい専門知識がいらない。
そして何より、即効性がある。すぐにお金が手に入る。
株や不動産の場合、何年もかけて初期費用を回収し、利益を出していくという気が遠くなるような長い道のりの上に、いつ大損をするかわからないという危険と隣り合わせになっている。
そう考えると節約はとても、魅力的で、僕はこの事実を知ってから、月5万円ほどの節約に成功している。
最後に
いかがでしたか?
今回は1円の重み、不労所得の厳しい現実、節約と労働の魅力について話をしました。
そういえば、僕のおじいちゃんも「汗水垂らして働くのが一番」、お金を貯めようと思ったら「儲ける算段より、使わん算段」って言っていたなあ。
昔の人のいうことは、すごいですね。
ぜひ、みなさんも参考にしてください。
節約をしようと思った人は、下記の記事を読んでみましょう。
まさに、今私の中で「不労所得」ブームになってたのですが、「儲けの算段より、使わん算段」……良い言葉です……