皆さん、医療保険には入っていますか?
きちんと保険の内容を調べてから入りましたか?
損か得か考えずに入っていませんか?
実は僕は恥ずかしながら、ついこの間まで、何も考えずに医療保険に加入していました。
保険販売員やテレビCMのいうことを鵜呑みにしていたのです。
契約期間は、なんと10年間!
今回は、僕の10年間を振り返ってみて、医療保険に入ることが、損なのか得なのか説明していきます。
目次
怪我をして初めて知った保障内容にガッカリ
僕は2年程前に、柔道をしていて、小指を骨折した。
病名は開放骨折。骨が折れて、肉が裂け、骨が見えるという、けっこうヒドイ怪我だった。
診察後、すぐに手術。
5日ほど入院することになった。
退院後、小指の激痛に耐えながら、医療保険の申請手続きをするために、保険の約款を探していた。
この頃は、まだ断捨離をする前だったので、探し出すのにかなり時間がかかった。
なんとか約款を見つけ出し、申請の仕方を調べる。
「怪我はしたけど、医療保険に入っていて、よかったー」
「これだけヒドイ怪我をしたんだ、かなりの保険金が入ってくるんじゃね?(ニヤリ)」
「そうだ、保険金がどれくらい支払われるのかも、この約款に載ってるはずだよな?」
「どれどれ・・・(ニヤニヤ)」
「!?」
書かれている内容に愕然とする僕。
「手術費出ねーのか・・・、ウソだろ」
「そんなバカな!?」
「イタタタタ・・・泣」
あまりの驚きに、小指の怪我を忘れて約款のページをめくっていた僕。
僕が骨折したのは小指の第一関節の部分、もっと詳しくいうと爪の生え際の部分だ。
保険で保障されるのは、第二関節からと記載されていた。
後で、調べて知ったことだが、保険料が安いものは、指先など怪我しやすい部位は、保障の範囲外になっていることがほとんどらしい。
ちなみに僕の保険料は月額2810円。
ページをめくり続けると、入院費は支払われることが分かった。
金額は1日3000円ほど・・・。
最終的に入院費と通院費の保障で合わせて、3万円支払われることとなった。
この結果に僕はかなりショックを受けた。
「こんなの契約している意味ねーじゃん!!!!!!」
一瞬感情的になってしまったが、気を取り直して、医療保険が本当に入るべきものなのかどうか調べることにした。
イスラム教では不平等な契約として禁止されている
イスラム教では医療保険は、ギャンブルや宝くじと同じ扱いになっている。
胴元、つまり運営者側が圧倒的に有利な条件での契約になるので禁止されているのである。
医療保険などは、別名「不幸の宝くじ」とも呼ばれているらしい。
イスラム教と聞くと、ISISなど怖いイメージがあったのだが、不平等を許さない良い宗教なんだなと、イスラム教に対するイメージが変わった僕であった。
本当に禁止されるほど、不平等な条件なのか、調べるために僕は本屋に向かった。
保険のコーナーで3冊ほど、著者の違う本を読んでみると、3人とも医療保険は入るべきではない。
保険料を支払うくらいなら、そのお金を万が一ときのために貯金しておくべきだと言っていた。
損か得か?契約期間10年間で、掛け捨てした保険料を計算してみた
保険の専門家が医療保険は入るべきではない、その保険料を貯金にまわすべきだと書いていたが、それが本当かどうか、自分の場合はどうなのか実際に調べてみた。
結果は専門家もいう通りだった。
詳しく説明していこう。
僕の入っていた医療保険の保険料は死亡保障込みで2810円だった。
加入していた期間は10年間。
支払った保険料は総額で、およそ33万円。
保険解約による返金額が、およそ12万円。
(死亡保障は解約すると一部返金される)
今回の骨折で支払われた保険金が3万円。
保険の加入により節税できた金額が、およそ5万円。
計算の結果、およそ13万の損となった(泣)
医療保険の保険料を貯金に回しておけば良かった・・・。
関連記事:保険販売員のセールストークに騙されるな!生命保険加入による節税額を簡単に計算する方法
国民健康保険は超充実の保障内容だった
今回の僕の事例では医療保険に入るより、貯金をしたほうが良いという結果になった。
しかし、これは僕の場合であって、たまたま、そうだったのではないか、という人もいるだろう。
そこで、僕は、そんな人に国の健康保険の保障の手厚さを説明したいと思う。
僕も怪我をしてから知ったのだが、本当に国の健康保険はすばらしい!
これさえあれば、何も心配はいらない。
国の健康保険の保障の手厚さを知っていれば、医療保険には入っていなかったのになと、つくづく思う。
無知って怖いね。
それでは健康保険について、ざっくり説明してこう。
健康保険には以下の4つの制度がある。
・高額療養費制度
現在の収入に応じて、自己負担の限度額を設定し、それを超えて分は保険から支払ってもらえる制度。
ちなみに、年収が370万円までの人の自己負担限度額は5万7600円となっている。
これくらいの医療費だったら大半の人が支払えるのではないだろうか。
・高額療養費貸付制度
ちなみに高額療養費制度は申請をしなければ、保険料は支払われない。
申請後3か月ほどで、保険料が支払われることになっている。
この3か月の間、生活が困るようであれば、別途申請することで、保険料の8~9割を無利子で借りることができる。
この場合、申請後2~3週間で銀行に振り込んでもらえる。
・傷病手当金制度
怪我で仕事ができなくなり、その間、給料が支払われない場合は手当金が支給される制度。
・一部負担金減免制度
特別な事情がある場合は、医療費の自己負担額を減額・免除・猶予してもらえる制度。
どうだろうか。
くわしい説明は他のサイトに譲るが、これだけの制度があれば、何も心配はいらないだろう。
最後に
いかがでしたか?
今回は医療保険に加入すべきかどうかについて説明しました。
健康保険の保障内容を知れば、答えは明白だと思います。
僕は、もちろん医療保険を解約しました。
これで毎月2810円の節約になりました。
ぜひ、参考にしてください。